京都府警で捜査情報メモリー紛失、流出の可能性も
京都府警右京署(京都市右京区)で捜査員が今月半ば、振り込め詐欺事件の被害者や容疑者の捜査情報などを記録したパソコンの記録媒体(フラッシュメモリー)を紛失していたことがわかった。 府警は、情報が外部に流出した恐れもあるとみて調査に乗り出した。 全国の警察では、捜査情報などがファイル交換ソフト「ウィニー」を通してネット上に流出する事態が相次ぎ、警察庁が今年3月、情報管理の徹底を求めていた。府警でも2004年3月、捜査資料の個人情報が「ウィニー」を介して外部に漏えいして以降、捜査情報の流出や紛失が相次いでおり、危機意識の欠如が改めて批判を浴びそうだ。 調べでは、捜査員は応援のため、別の署から右京署に来ていたが、今月半ば、会議室に置いてあったパソコン内に記録媒体1個を残したまま帰宅。ところが翌日、出勤した際、紛失していることに気づいた。記録媒体の中には、容疑者らがだまし取った金の出入金状況のほか、一般事件の資料なども入っていたという。